薬疹/感染性中毒疹
Q:薬疹とは?
薬に対するアレルギーで生じた皮疹のことです。皮疹のタイプは様々であり、一番多いのは全身にまんべんなくでる小さな赤い皮疹(播種状紅斑といいます)のタイプですが、ほかに押しても色が消えない皮疹(紫斑)のタイプ、繰り返し同じ場所に出るタイプ(固定薬疹)などもあります。
Q:原因として多い薬は?
鎮痛剤、抗生剤など、やはり日常的に内服する機会の多い薬が原因として多い傾向にあるようです。
Q:ずっと何年も同じ薬を飲んでるけどそれも原因になる?
薬疹のアレルギーの成立には、それなりに時間を要するため、例えば2~3年ずっと続けていた薬を飲んだらある日突然皮疹が出てきた、というエピソードは実際にあります。また以前に同じ抗生剤や鎮痛剤を1週間程度内服したことがあって、今回同じ薬を再度内服したら皮疹が出てきた、ということもあります。
Q:重症になるとどうなるの?
眼の結膜や口腔内の粘膜などに皮疹が出てきた場合、重症のサインです。そのときは原則入院適応となります。
Q:感染性中毒疹とは?
ウイルスや細菌に対するアレルギー反応で生じるものです。見た目は薬疹とよく似る場合があり、注意が必要です。先行する風邪症状などがある場合、薬疹よりも感染性中毒疹の可能性が高くなります。